英国で導入されたPF2という手法はPFI手法とどのように異なっているのでしょうか。

FAQ

英国で導入されたPF2という手法はPFI手法とどのように異なっているのでしょうか。

質問

英国では、PFIの進化系調達手法としてPF2が導入されたとききます。PF2とPFIは、どの部分がどのように異なっているのでしょうか。

回答

英国では、公共がマイノリティーの投資家になるという要素を含んだ新たなPF2の仕組みがスタートしようとしています。以下にPFIの概念と、PF2がPFIとどのような点がかわったのかについて簡単に説明します。

PFIの概念: 公共が望むサービス水準を維持・向上させる“施設の設計・建設・維持管理・運営の民間投資による計画”を民間に提案させ、かつ、民間に“サービス品質”と“施設が利用できること”を保証させる固定価格の長期契約を締結する仕組みを言う。

アウトプット仕様書(手段や手法や性能ではなく、達成したい結果を示した仕様書)を公共が作り、具体的な事業提案は事業者に設計建設維持管理運営を任せる民間投資の形で整備させます。割賦ではなく、あくまでも民間投資であることが重要です。そして、民間は公共が要求したアウトプット仕様書(具体的にはサービスの品質であり施設が利用できることを要求した仕様書)に基づいて、サービスの品質が低下したり、施設が利用できなくなったりした場合には、支払いが減額される契約を締結します。ただし、民間は、確実に品質を維持し、施設が利用できる状態で施設の維持管理を行うため、長期的に確実に収益を上げることが出来るような仕組みになっています。

⑴ PF2とPFIの違いは、PFIでは100%民間投資であった部分が、簡単に言うと50%民間投資、50%公共投資になるというものです。

⑵ このとき、民間投資をへらすのではなく、公共投資を追加して出資したので、10:90であった出資負債比率が20:80となり資金調達コストが削減され、機関投資家の安い金利での資金が活用できるようになります。

⑶ また、公共が投資をすることから、SPCに公共セクターから役員が送り込まれ、SPCの状況を内部監査できるようになり、契約後に生み出された新たな利益については、官民で折半することが出来るようになるというものです。

⑷ さらに、おもなリスクは、施設の大規模修繕リスク及び施設の不具合リスクである為、ハコモノの維持管理を中心に民間に委託する仕組みにしました。そのため、投資が不要な清掃サービスや、ケータリングはPFI事業の契約対象から外すこととなっています。

⑸ 加えて、従来民間にとらせていた一部の法律変更リスク等は公共がとるように見直しが行われました。

⑹ 最後に、英国の場合は、事業毎に仕様書や契約書の標準化が進んでいますので、これらを活用して優先交渉権者選定から18ヶ月以内に契約を締結しなければならないというルールも新たに付け加えられました。

このようにPF2は、PFIの基本的なコンセプトは引き継いでいますが、それを改善したモデルということが出来ると考えられます。

ただし、一旦PFIのプロセスを踏んで品質のモニタリングやリスク分担がうまく行っている英国であるので、この仕組みはうまく機能しますが、今の日本版PFIの割賦払いの中には、このような品質変動リスクを免官に移管する仕組みがありませんので、PF2を導入することは困難です。一度、PFIのプロセスを踏んだ上で、PF2に切り替えることをお勧めします。

 

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